東海愛知新聞バックナンバー

 4月1日【日】

■33年の歴史に幕

岡崎・太陽の城が閉館

岡崎市明大寺本町の「太陽の城」(岡崎市青少年センター・児童センター)が31日、閉館した。昭和54(1979)年5月の開館から約33年。最終日に利用した市民からは惜しむ声も聞かれた。(竹内雅紀)

太陽の城は欧州の古城をイメージした外観が特徴で、余暇活動や芸術文化活動の拠点として利用されてきた。岡崎市図書館交流プラザ(りぶら)や総合学習センターなど他施設の充実により昨年10月に閉館が決定。3月20日からは「ファイナルイベント」と銘打って、さまざまな団体が最後の練習を行ってきた。

最終日のこの日は、岡崎ジュニアシンフォニックオーケストラ岡崎ジュニアコーラス「ジョリフィーユ」のジョイントコンサートなどが行われた。ラストコンサートだけに参加者も「使いやすかっただけに閉館は悲しい。感謝の気持ちを込めて精いっぱい演奏した」と感慨ひとしおだった。また、毎年1月の餅つき大会に餅米を提供した小久井農場(同市岡町)の小久井正秋社長には柴田紘一市長からの感謝状が贈呈され、オーケストラに楽器を多数寄贈した山崎昭憲さんにも花束が渡された。

ファイナルイベント実行委員長の鈴木聰一さん(79)は「これほど整った会場はない。ここで青少年が活動してきたことを誇りに思う」と振り返った。

閉館直前にはカウントダウンも行われ、市民に見守られながら幕を閉じた。


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