東海愛知新聞バックナンバー

 3月15日【木】

■機器や食品1万点

岡崎で外食産業展
西三河の160社出展、商談も

外食・製菓関連の大手と西三河地方の企業による「第22回春の外食・製菓・産業・展示会2012」が14日、岡崎中央総合公園武道館で開かれ、企業担当者でにぎわった。(今井亮)

■イノシシ肉・シカ肉普及へ

マルコおおむら」(食品卸)、「アサイクロップ」(厨房調理道具・外食資材)、「シバタ」(酒類卸)、「東和レジスター販売」(レジスター)など、岡崎、西尾両市の異業種企業で構成する外食産業展グループが毎年、春と秋の2回主催している。

今回は約160社がブースを出展し、外食業務用食品、冷凍食品、香辛料、畜産品、製菓材料、和洋酒などの飲食品をはじめ、関連した食器・厨房機器など計約1万点を出品。来場者は各ブースで担当者の説明に熱心に耳を傾けていた。

会場ではNPO法人中部猟踊会(日浅一理事長)が、その場で焼き上げた額田地区で狩猟されたイノシシやシカ肉を振る舞った。

マルコおおむら(大村康雄社長、本社・岡崎市葵町)では4月1日から、同会から仕入れた肉を1キロ4,000円前後で販売する予定。イノシシ肉は味噌などによる味付けが一般的だが、丁寧に処理して急速冷凍で鮮度を保った肉に臭みはないという。

同会との交渉を進め、実際に試食した大村榮治会長(76)は「イノシシ肉とシカ肉は牛肉に比べ、さっぱりとした食感」と太鼓判。日浅理事長(66)は「丁寧な処理をすれば臭みはない。額田地区の農産物を活用し、野生鳥獣がどういうものかを都市部の人にも知ってもらうきっかけにしたい」と話している。

同社では地元特産物としての普及を図るため、年内にオープン予定の道の駅藤川宿の地域振興施設での販売も視野に入れている。


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