東海愛知新聞バックナンバー

 3月1日【木】
元バレー全日本女子

■大山さん一日署長

岡崎 葵中などで講演と実技指導

元バレーボール全日本女子の大山加奈さん(27)が29日、岡崎署の一日署長を務めた。同署管内(岡崎市、幸田町)の交通事故死者は28日現在で4人。大山さんは、愛教大附属岡崎小学校、同市葵中学校の2校を回って講話を行い、同市戸崎町のイオンモール岡崎で、市民と交流しながら交通安全をPRした。(横田沙貴)

大山さんは平成14年に全日本代表に初選出され、翌年東レ・アローズに入団。16年にはアテネ五輪への出場を果たしたが、平成22年6月に引退。現在は東レに勤務しながら、バレーボールの普及活動に取り組んでいる。

葵中では、体育館に集まった全校生徒と教員、保護者ら約770人を前に、制服姿の大山さんが登壇。小学生の時はぜんそくの発作に苦しんだが、バレーボールに打ち込んだことで克服。アトランタ五輪の放送を見て五輪出場を目指し、見事夢をかなえた。

大山さんは「夢は絶対かないます。皆さんには無限の可能性があり、できないことはありません」と語り掛けた。

講話の後、県警本部の交通安全教育チーム「あゆみ」による交通安全教室が行われた。徳川家康をモデルにした「徳田家康」と「あゆみの局」が自転車の乗り方を指導。大山さんも「江姫」に扮して登場した。

また、「ふれあいバレーボール教室」が開かれ、同校バレーボール部員13人が参加。大山さんはフローターサーブとスパイクを披露。ニックネームの「パワフル・カナ」をほうふつさせる力強いスパイクが打ち込まれると、会場中から「すごい」と歓声が上がった。

セッターの2年、浅井優希乃さんは「身長も打点も高い、勢いのあるスパイクでした。今の目標は市長杯で優勝し、西三大会に出場すること。大山さんのお話のように、今まで以上に努力して夢をかなえたいです」と話した。


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