東海愛知新聞バックナンバー

 11月12日【土】

柴田酒造場 酒類鑑評会で3冠

「米、水、杜氏に恵まれた」

岡崎市保久町神水の柴田酒造場(柴田秀和社長)の「孝の司」が、このほど行われた名古屋国税局主催の酒類鑑評会で、審査のあった3部門全てで優等賞を受賞した。3部門全受賞は、昨年の同市中町の丸石醸造に続く快挙で岡崎の酒造りに、また1つ勲章が増えた。(岩月健)

■岡崎勢が2年連続

同鑑評会は清酒の品質向上を目的に毎年開かれており、同局管内の愛知、岐阜、三重、静岡の酒造場70場から吟醸酒に111点、純米酒に70点、本醸造酒に60点の出品があった。

10月初め、清酒に精通した関係者延べ46人が部門ごとに“きき酒”をして評価をした。優等賞に選ばれたのは、吟醸酒41点、純米酒26点、本醸造酒22点。「孝の司」は3部門すべてで受賞した。

吟醸の部の大吟醸「家康の里」は果実酒を思わせる華やかな香りを持ち、すっきりした味が特徴。

純米酒の部の純米酒「山」は地元産の米ミネアサヒを使い、香りも旨味もあるキレの良い逸品。

本醸造の部の特別本醸造「冷やおろし」は秋になってタンクから生詰めした辛口の酒で、つまみとの相性抜群という。

柴田社長は「米、水、杜氏(とうじ)に恵まれた結果で喜んでいます。寒さに向かうこれから熱燗(かん)で飲んでいただければ最高です」と快挙を喜んでいた。

「家康の里」は720ミリリットル3,150円、1.8リットル6,300円。「山」は720ミリリットル1,200円のみ。「冷やおろし」は720ミリリットル1,050円、1.8リットル2,100円。酒店、量販店などで販売中。

問い合わせは、同酒造場(84―2007)へ。11月下旬には、今年の新酒も出荷される予定。

なお同市中町、丸石醸造の純米酒「葵の風」も受賞した。


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