東海愛知新聞バックナンバー

 10月22日【土】

■初の「100円商店街」

6日、岡崎中心部で72店舗参加

岡崎市中心部の商店72店が100円商品を提供する「おかざき100円商店街」が11月6日、各店舗で行われる。これまでワンコインサービスは行われてきたが、100円に限定するのは今回が初めて。商店主らは「店のことを知ってもらうためのきっかけづくりにしたい」と三河地区での初の試みに期待を膨らませている。(竹内雅紀)

イベントには主に電車どおり5商店街や東康生商店街まちづくりの会、伝馬通商店街振興組合など康生地区を中心とする商店街が参加。当日は、鮮魚や古着、雑貨などが数量限定で100円、包丁研ぎを先着10人に100円、マッサージ体験が100円―など、それぞれがお買い得な商品やサービスを提供する。

100円商店街は、山形県新庄市が発祥の商店街活性化プロジェクト。店内に100円コーナーをつくることで、顧客を店内に呼び込み、100円という価格が「商店街の店は入りにくい」「店に入ったら買わざるを得ない」などの敷居の高さを払しょくでき、成功に導いている。現在では、全国約70カ所で同様の取り組みが行われている。岡崎では若手の商店主らが中心となって、勉強会を重ねて実施を決意。熱心な声掛けによって72店が趣旨に賛同した。

岡崎銀座商店街振興組合の本間英晴理事長は「まずは、なじんでもらうことが大事」と強調する。開催日には音楽イベント「岡崎ジャズストリート2011」と秋の市民まつりがあり、中心街に人は多く集まるが、商店街の売上には直結しない。今回の企画は、商店街の活性化はもちろん、各商店主の意識変革も狙いとしている。商店が点在する岡崎ではこうした共同イベントは少ないが、「商店街の枠組みを外した取り組みは重要」と本間さん。「ぜひ楽しんでほしい」と来場を呼び掛けている。

午前10時〜午後4時。対象店舗にはのぼりが掲げられる。問い合わせは岡崎商工会議所(53―6190)へ。


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