東海愛知新聞バックナンバー

 8月27日【土】

■岡崎の「セルビ」 12月末で営業終了

環境変化し40年の歴史に幕

Jフロントリテイリングと大丸松坂屋の連結子会社「セントラルパークビル」は26日、業績悪化を理由に、同社が経営するテナント・駐車場ビル「セルビ」(岡崎市康生通西3)の営業を今年の12月末で終了すると発表した。(今井亮)

■郵便局も退去

セルビは昭和47(1972)年10月、金融機関、百貨店、隣接ビルなどが出資して、同市の中心市街地である康生地区にオープン。約6,150平方メートルの敷地に、地上2階、地下1階の建物と601台の収容が可能な立体駐車場がある。

最盛期の昭和60年には衣料品店など41の専門店と事業所が入居。収入源となるテナントの賃貸料は、ピーク時(平成2年度)で6億円に上った。

しかし、同7年に近隣のシビコから当時のジャスコが移転したのを境に、大型ショッピングセンターの郊外進出など同地区周辺の環境が変動。隣接していた松坂屋岡崎店の昨年1月の閉店も追い打ちとなり、同社は「今後の業績回復は困難」と判断した。

昨年3月の時点で入居していたテナント9店舗は少しずつ退去し、現在、唯一営業している郵便局も年内には退去する予定。同社やビルの存続、跡地利用などは未定という。

吉中靖浩社長は「お世話になってきた地域とお客様にご迷惑をおかけしますが、長年のご愛顧に感謝しています」と述べた。


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