東海愛知新聞バックナンバー

 7月17日【日】

■犬猫愛護 パネルと写真で

岡崎あにも 東北支援する展示と募金も

岡崎市を拠点に活動する動物愛護ボランティア団体「わんにゃんサポートクラブ」(宮本佳代子代表)による動物愛護パネル展と、東北支援ミニ写真展「田代島と東北の猫たち」が16日、同市動物総合センター(あにも)で始まった。独自にまとめた統計資料などで、飼い主の理不尽な都合で捨てられたりしている犬猫の命の尊さを訴えている。きょう17日まで。(今井亮)

東日本大震災の被災地ではペットの犬がやむなく置き去りにされ、餓死したり野犬化したりしている。震災を教訓に、飼い主が一目で判別できる首輪の「迷子札」の装着を呼び掛けているほか、発生が懸念されている東海地震のペット対策を紹介している。

野良猫を巡るトラブル問題では、野良猫を地域で世話をして「地域猫」にし、トラブル回避と猫の命を守る取り組みとして提唱している。

2階ではメンバーの1人で写真家の原田佐登美さん(42)が、“猫島”として知られる宮城県石巻市の離島・田代島で5年前に撮影した猫の写真15枚を展示している。

同島は地震の津波でカキの養殖棚が壊滅、沿岸部の住宅が流される被害に遭った。会場では募金箱を置き、バザーを開催。義援金と収益は、宮城県獣医師協会のメンバーが運営する石巻動物救護センターと、同島の若手漁師が立ち上げた復興支援基金に寄付する。

宮本代表(50)は「身近な動物の命を見守ってほしい。飼い主に寄せる信頼を裏切らないで」と話している。


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