東海愛知新聞バックナンバー

 6月23日【木】

■看護師の復帰サポート

岡崎市民病院
支援研修 今年は2人参加

さまざまな事情で退職した看護師の復帰をサポートする「看護師復帰支援研修」が22日、岡崎市民病院で行われた。退職後のブランクなどからためらっている看護師が復帰するきっかけになればと、3年前から毎年実施されており、今年は女性看護師2人が参加した。(今井亮)

関野佑依さん(25)=同市井田町=は看護学校を卒業し、20歳で看護師免許を取得。3年前まで市内の内科病院に勤務していたが、体調を崩し、やむなく病院を退職した。ようやく回復の兆しが見え、「復帰する足がかりになれば」と参加を決めた。

研修では南病棟6階を担当。ベテラン看護師と一緒に、寝たきりの患者の手洗いの手伝いや枕の取り替えなど、3年ぶりの看護業務に励んだ。

関野さんは「医療は進歩する速度が速いのでついていけるか不安でしたが、自信を取り戻せそうです。昔を思い出し、復帰に対する思いが高まりました」。研修については「命に関わる仕事なので、復帰を迷っている看護師にとってこういう機会はとても大切です」と話した。

一昨年は6人、昨年は4人が研修に参加し、このうち3人が研修を経て同病院に就職した。現在、同病院に勤務する看護師・准看護師は正規採用608人、嘱託採用50人、臨時採用65人。医師・看護師の確保は常にある課題だが、年間で30〜50人が何らかの事情で退職していくという。


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