東海愛知新聞バックナンバー

 6月11日【土】

■東日本大震災避難者へ支援カード

岡崎市 施設利用や身分証明に

岡崎市は、東日本大震災で同市に避難している被災者に対して、さまざまなサービスが受けられ、一部の行政手続きで身分証明にもなる被災者支援カード「WithカードOKAZAKI」を発行する。七月一日から来年三月末までの有効期限は、希望に応じて一年単位で延長していく。(今井亮)

■現在の対象は78人

同市によると、市内の県営・市営住宅や親戚宅に身を寄せている被災者は十日現在、二十四世帯七十八人。このうち二十一人は県の受け入れ被災者登録制度に未登録の状態だが、カード発行の対象となる。

このカード一枚で有効のメニューは二十六項目。岡崎城、三河武士のやかた家康館、美術博物館、岡崎げんき館、市民プールなどの観光、文化、スポーツ施設の入場料や使用料が無料になる。また同市のコミュニティバス「まちバス」の乗車券を無料で配布し、市民休養施設「桑谷山荘」に市民料金で宿泊できる。

行政手続きでは一歳六カ月児・三歳児健康診査の受診をはじめ、母子健康手帳の交付、妊産婦相談、納税、納税証明書の交付、水道料金と下水道使用料の支払い猶予、障害者支援の利用者負担額減免が可能になる。ただし個人情報と財産関係は除く。

カードは被災者相談窓口(同市福祉総務課)で、受け入れ被災者登録制度に登録した後に発行するが、交付方法は検討中。問い合わせは同窓口(23―6851)へ。


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