東海愛知新聞バックナンバー

 1月20日【木】

“就活”プラス志向で

岡崎商議所 初の産業研究会に学生50人

岡崎商工会議所で19日、来年春卒業予定の学生を対象にした「地域産業研究会」が開かれた。厳しい就職状況が続く中、地元企業の人事担当者から業界の現状と将来の展望を聞き、就職活動の参考にしてもらおうと同商議所が初めて企画した。(大津一夫)

応募のあった大学3年生、短大1年生、専門学校生合わせて約50人が参加した。

最初に人材育成コンサルタントの石川邦博さんが「就職活動は準備した者が成功する」と題して講演。石川さんはまず、厚生労働省と文部科学省が発表した今年春卒業予定の学生の就職内定率(12月1日現在)が過去最低の68.8%で、特に中部地方では61%だったことを紹介。「来年春はやや上向く可能性もあるが、気を引き締めて取り組んでほしい」と話し、「就職活動で成功するにはプラス志向が大切。早めに業界と企業を研究し、準備を進めてほしい」と呼び掛けた。

学生たちは真剣な表情で耳を傾け、熱心にメモを取る姿も目立った。

このあと業種別に企業の担当者から話を聞いた。「国内では少子高齢化が進んでいる。消費が低下することが予想されるため、海外への進出を計画する企業も多い」と話すと、学生たちはうなずきながら説明に聞き入っていた。

岡崎市内から名古屋市内の専門学校に通っているという男子学生(23)は、「昨年末に3社の説明会に行きましたが、内定はもらえませんでした。厳しさを実感しています。販売を希望していますが、遅くても夏までには内定を決めたい」と厳しい表情で話していた。

同商議所では今後、単独または合同で、次の日程で合同企業説明会を開く予定。


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