東海愛知新聞バックナンバー

 9月29日【水】

利用者163人分の情報流出

岡崎市立中央図書館
「認識不十分」と陳謝

三菱電機インフォメーションシステムズ(本社・東京都港区)が納入し、保守・点検している岡崎市立中央図書館のシステムから、同館の利用者計163人分の個人情報が、全国37の公立図書館のシステムに流出していたことが明らかになった。2カ所の図書館では個人情報がインターネットからダウンロードされたことが確認された。

同社と同館は28日、岡崎市役所で会見を開き、流出を陳謝。西井龍五常務取締役は「個人情報の重要性に対する認識が不十分だった。再発防止に取り組みたい」、米津眞総合館長は「多大な迷惑をかけて申し訳ない。情報管理を徹底したい」とした。

流出したのは氏名、年齢、電話番号などが記録された「延滞予約本リストデータ」159人分と、「予約取置本リストデータ」4人分。同社のシステムは本の貸し出し・返却情報の管理やオンラインによる予約を管理するもので、同館が初めての納入先だった。同社のシステム調整で、個人情報が残った修正結果を反映したシステムを、ほかの図書館に納入してしまったという。

同社によると今月22日に別の図書館から連絡があり、24〜26日にかけて、納入先の図書館を対象に実施した調査で判明した。


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