東海愛知新聞バックナンバー

 5月22日【土】

浸水警報をテスト

岡崎市内8地区 豪雨教訓に情報システム

岡崎市が、一昨年の8月末豪雨を教訓に伊賀川沿いなどに設置した防災情報システムのテストが21日、伊賀町内で行われた。浸水計に連動して一定に水位になると警報が鳴る仕組みで、全国でも初めての試み。6月1日から本格稼働する。(大津一夫)

■来月1日から稼働

このシステムは浸水や河川の水位を計測し、設定した水位を超えると警報サイレンで危険を知らせる。市では井田、伊賀川流域、小呂川流域、久後崎、六名・江口、砂川流域、緑丘、竜美丘の8地区に、市道や公園、県の河川緑地、一部の民有地に浸水計13基、警報器16基、伊賀川と砂川に水位計3基を設置した。

テストには柴田紘一市長、広幡学区の深津浩総代会長、愛宕学区の彦坂圭佑総代会長と、周辺の住民、市職員ら約150人が参加。集まった住民らを前に、柴田紘一市長は「使うようなことがあってはならないシステムですが、万一の場合には機敏な行動をお願いします」とあいさつした。

このあと設置された警報システムのポールに、柴田市長が水を注ぐと水位27センチで第1報のサイレンが鳴った。さらに水を入れ水位47センチに達すると第2報のサイレンが鳴り響いた。

最後に彦坂さんがあいさつし、「あの豪雨の時に、このシステムがあれば犠牲者を出さずに済んだと思います」と当時を思い出して言葉を詰まらせ、「防災ラジオなどが整備されましたが、今後も地域のために協力をお願いします」と述べた。


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