東海愛知新聞バックナンバー

 5月19日【火】

むらさき麦が見ごろ

岡崎・藤川町

旧東海道37番目の宿場町だった岡崎市東部の藤川地区で、「むらさき麦」が見ごろを迎えた。俳人・松尾芭蕉が「爰(ここ)も三河 むらさき麦の かきつばた」と詠んだとされる句の石碑が、地区の成就院境内にある。

同地区内では一時栽培が途絶えたが、平成6年、県農業総合試験場から譲り受けた種子で栽培を再開。現在は同地区の東、藤川小学校南側、名鉄藤川駅前広場、藤川宿資料館裏の栽培地計約3万平方メートルで、むらさき麦が見られる。

藤川まちづくり協議会(小林奈翁彦会長)によると、今年は荒天で麦が倒れ、スズメによる食害も多発したというが、難を逃れた麦は鮮やかな紫色に実った。見ごろは6月上旬まで。


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