東海愛知新聞バックナンバー

 5月9日【日】

多彩な作家の収蔵品展

3つのグループに分け 村山槐多やミロらの絵画
22日から岡崎市美術博物館

岡崎市美術博物館で22日から7月4日まで、同館を中心に、市美術館やおかざき世界子ども美術博物館の所蔵する絵画を展示する収蔵品展「はじめまして おひさしぶり」が開かれる。市美術博物館には常設展示室がないことから、通常は人の目に触れることのない収蔵品の数々が公開される。(今井亮)

展示総数は約70点。近代の日本美術に足跡を残した岡崎ゆかりの作家や市美術博物館の愛称「マインドスケープ・ミュージアム」のコンセプトを象徴するシュルレアリスムの作品など。このうち平成20、21年度に購入、寄贈の約15点が新たな収蔵品としてお披露目される。

展示は3グループで構成する。「個性と知性の日本近代美術」では、夭折の詩人画家として知られ、本籍を岡崎に置いていた村山槐多(1896-1919年)など、ゆかりの作家に焦点を当てる。

明治から大正をまたぎ、22歳の若さで生涯を閉じた槐多の作品では、“幻の槐多作品”とされるデッサン画『無題』(1916年)や『少女』(1914年)を展示。槐多の従兄(いとこ)で同市出身の画家、山本鼎(かなえ)の作品『自画像』(1916年)などもある。

「シュルレアリスムとその受容」では、ジョアン・ミロ、レオノール・フィニ、マックス・エルンスト、北脇昇、大澤鉦一郎らが名を連ね、市美術博物館が開館当初から最も収集に力を入れるシュルレアリスムの作品群を紹介する。

最後のグループは現代美術作品による「いまを映す」。現代美術家でポップアーティストとしても知られる村上隆さんの『視覚の座』(1996年)、豊田市美術館でも個展が開かれ、現代美術のペインターとして注目を集める村瀬恭子さんの『Cave of Emerald(Exit)』(2008年)など、現役作家の作品を展示する。展示する収蔵品には、収集した経緯と作品の背景の解説を添える。

会期中の6月6日と27日は午後2時から学芸員による展示説明会がある。同展は大人300円、小中学生150円(市内の小中学生は無料)。


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