東海愛知新聞バックナンバー

 5月4日【火】

歴女参上

岡崎の宮脇さん
家康公と三河武士の志 伝えたい

 歴史に心躍らせる女性を総称する“歴女”。宮脇真紀子さん(27)=岡崎市伊賀町=は、徳川四天王に名を連ねる本多忠勝の家臣として、徳川家に忠義を誓った三河武士の家系に生まれ育ち、歴史に対する情熱は人一倍。「筋金入りの歴女」を自負し、「何百年も受け継がれてきた家康公と三河武士の志を、未来に伝えていく一人になりたい」と熱く語る。    (今井亮)

■祖先は本多忠勝の家臣

 物心ついた時から、祖父の故・三十郎さん(享年88)に、幕末を駆け抜けた祖先の勇姿を聞かされてきた宮脇さん。世界史も好きだが、日本史の、特に江戸時代から近代までを好む。「『国のために己をささげる』という、家康公に始まる徳川家の志が、三河武士の活躍とともに脈々と引き継がれた物語に魅力を感じます」と力を込める。
 とりわけ強いこだわりを見せるのは、“泰平の世”の礎を築いた家康が産声を上げた生誕地「岡崎」の歴史。「家康公と三河武士を固く結んだ絆(きずな)が生まれた土地ですから」  歴史にのめり込む転機となったのは、岡崎城の北にある三河武士のやかた家康館に勤めたこと。常設展示されていた刀剣、屏風(びょうぶ)、甲冑(かっちゅう)などを目にするうち、一層強まった歴史への興味から勉強に励んだ。博物館学芸員の資格を取得したのは、それから間もなくのことだった。

■岡崎市史別巻をネットで入手

 4年前にインターネットで苦心して探し出し、中古本で手に入れた岡崎市史別巻の「徳川家康と其周囲」上中下巻がバイブル。岡崎城のある岡崎公園は家康と三河武士の原点として「神聖な場所」で、徳川将軍の菩提(ぼだい)寺である大樹寺=鴨田町=も、歴史の視点から欠かせないという。
 時間を作っては、県内外を問わず城や史跡を巡る。これまでに足を運んだ回数は「数えきれませんね」と笑うが、「大切なのはその場所に物語があるかどうか」と言う。
 最近は学芸員として取り組んだ歴史の研究と、城や史跡を巡って得た知識を基に小説を執筆中で、“歴史作家デビュー”を目指している。
 昨今の歴史ブームに対しては「いろんな歴女がいますが、歴史に興味を抱くきっかけは何でも良いと思います」と歓迎し、「作家になって、いろんな歴女の中の一ジャンルを築きたいですね」と目を輝かせた。


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