東海愛知新聞バックナンバー

 12月5日【土】

総事業費50億円超

市民病院 放射線棟の建設構想
岡崎市議会一般質問

岡崎市議会12月定例会は、引き続き4日も一般質問を続行。太田俊昭(ゆうあい21)簗瀬太(自民清風会)近藤隆志(同)加藤学(ゆうあい21)鈴木雅登(自民清風会)柵木誠(無所属)の6議員が登壇した。

■地上3階、地下2階建て

簗瀬議員が、市民病院の放射線棟建設構想の内容についてただした。

木村次郎病院長は「建設場所は、現在の病棟の南側にある職員駐車場の一部で、売店前のホスピタルストリートを延長してこの建物と連絡する。その規模は地上3階、地下2階の5層のフロアを持ち、各フロア1,660平方メートル程度で、延べ床面積は8,200平方メートル程度となる見通しだ。総事業費は、医療機器を含めると50億円を超える予定で、多額な費用を投資することになるので、一般会計の負担を最小限に抑えるため起債を最大限活用する」と、その規模を明らかにした。

■愛知病院との医療連携推進

また木村病院長は、隣接するがんセンター愛知病院との連携について「現在、当院でしかできないがん診療分野は、頭頚部がん、泌尿器、婦人科領域のがん、重症管理を要するがんなど。逆に当院でできない、または不得意ながん診療分野は放射線治療、緩和治療、整形外科領域の悪性腫瘍(しゅよう)などだ」とした。

そして「今後、当院で放射線治療装置を導入し、がん診療を充実させることにより、ホスピスにおける緩和ケア以外はほぼすべて当院で可能になる。また、基礎疾患や合併症の多い高齢者社会では当院のように全身管理、重症管理のできる病院でのがん診療がますます重要になると思う」としたうえで、「今後、当院が本市でのがん診療における中心的存在になるよう院内整備を進めたいと考えている。そして、愛知病院から依頼のあった重症患者に対しては三次病院として確実に対応し、また当院からは緩和ケアを依頼するなどして医療連携を推進していきたい」と述べた。

■サテライトオフィス今年度末閉鎖へ

太田議員が、松坂屋岡崎店が来年1月末をもって撤退するのに伴うコミュニティサテライトオフィスの扱いについて質問した。

酒井功二経済振興部長は「ビルの利用も不確定であり、また利用者の安全性及び利便性などを考慮し、今年度末をもって閉鎖する予定だ」としたうえで、「今後の事業のあり方、内容については現在、岡崎商工会議所などと協議、検討しているところだ」と述べた。


<<インデックスへ | <<前日のニュースへ

HOME