東海愛知新聞バックナンバー

 7月19日【日】
岡崎市美術博物館テーマ展「おかざきの考古学」

埴輪など出土品一堂に

市内の24遺跡を紹介

 岡崎市内で確認された遺跡からの出土品を集めたテーマ展「おかざきの考古学」が18日、市美術博物館で始まった。市による遺跡の発掘調査が始まった昭和40年代から、これまで膨大な出土品が見つかっているが、当時の形に近い状態まで修復できた出土品を一堂に展示したのは今回が初めてという。9月6日まで。


 市の台帳に登録されている古墳などの遺跡は、350カ所を超える。同展ではこのうち、国指定史跡に認定されている真宮遺跡(真宮町、六名1丁目)や北野廃寺(北野町郷裏)など24の遺跡を紹介している。
 遺跡調査の重要な資料となる出土品は約830点を展示。戸崎町外山にあった外山3号墳から平成10年に発掘された馬の形をした土偶「馬形埴輪(はにわ)」や、巫女(みこ)をかたどったとみられる土偶「人物埴輪」などがある。
 また、名古屋市博物館が所蔵する県指定文化財の「伝岡崎市出土品」は、岡崎市内で出土したとみられる古墳時代の鎧(よろい)(胴当て)、鉄矛(てつほこ)、鉄剣など25点が並ぶ。
 同館では「実際に訪ね歩くことができる遺跡を紹介し、出土品が一度に見られる機会です」と話している。
 同展は一般300円、小中学生150円(ただし市内の小中学生は無料)。


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