東海愛知新聞バックナンバー

 3月24日【火】

来月から給食費値上げ

市立幼稚園と小中学校
食材価格高騰で10年ぶり
岡崎市

岡崎市教育委員会は4月1日から、止まらない食材価格の高騰を受けて、市内の公立幼稚園3園と小中学校69校の給食費を、一斉に値上げする。今月17日に3園と全校を通じて、保護者あての通知書を発送した。同市の給食費の値上げは、消費税5%への引き上げに伴い値上げした平成11年度以来、10年ぶり。

幼稚園3園は10円値上げし、1食あたり210円。20円値上げする小学校(50校)は1食あたり240円、中学校(19校)は1食あたり275円になる。

市教委保健給食課によると、昨年の夏ごろから食材価格の高騰が顕著になり、市内に4カ所ある給食センターでは、献立メニューを考える栄養士らが材料を牛から豚に変更したり、デザートの大きさを縮小したりして対応していた。

しかし肉、小麦、豆類、菜種油を中心とする高騰は止まらず、4給食センターを束ねる市学校給食協会から「栄養バランスの面から、これ以上の給食費の据え置きは困難」との見解が示されていた。

市では今年度、保護者から徴収した給食費で補えなかった食材費3,600万円を補正予算で補てんしたが、試算上でも今後の見通しが不透明なことから、給食費の値上げを決めた。

同課は「子どもの心身発達を考え、献立メニューの質を落とさないためには給食費の値上げは避けられない。保護者のみなさんにご理解いただきたい」と説明している。


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