東海愛知新聞バックナンバー

 3月8日【日】
岡崎・子ども美博

ムンク18歳の作品も

23年ぶりにリニューアル 収蔵品展始まる

有名画家が少年期に描いた作品などの収蔵品展「コレクション展」が7日、この日リニューアルオープンした岡崎市岡町のおかざき世界子ども美術博物館で始まった。同時開催のリトルアーティスト展と合わせて毎年開いており、有名画家の少年期の作品を収集している同館では収蔵品のうち29点を展示した。4月12日まで。

展示品の中で、『叫び』で知られるエドヴァルド・ムンク作の「雪景色の中の少年」(1881年)は同館初公開。縦10センチ、横4センチの作品は、ノルウェー・オスロの王立美術学校に在学していたムンクが18歳の時に描いた。同館では今年度に作品を購入、ムンクの作品は初めての所有となる。

またクロード・モネが16歳の時に描いた1857年のデッサン画「水車小屋」「アトラスの断崖」「森の散歩道」をはじめ、19歳のパブロ・ピカソ作「踊り子」(1901年)、パウル・クレーの20歳前の作品「椅子に座る少女」(1898―1899年)などもある。

同館は「世界的巨匠が10代の頃に描いた作品で、今の子どもたちがイマジネーションを膨らませるきっかけになれば」と話している。

昭和60(1985)年のオープンから23年が経過した同館では施設の老朽化に伴い、昨年11月4日から今年2月20日まで空調設備や企画展示室の内装を改修。展示室は老朽化した常設展示設備を廃棄して展示スペースを拡張したほか、壁、床、天井を張り替えた。総事業費は1億4,000万円。


<<インデックスへ  | <<前日のニュースへ

HOME