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東海愛知新聞

岡崎の中川君 日本代表

障害者の世界大会
水泳5種目でメダルめざす

 県立豊川養護学校高等部2年生の中川大輔君(17)=岡崎市本宿町=が、ベルギー・ヘント市で開かれる「世界水泳選手権大会2007」(国際知的障害者スポーツ協会主催)に日本代表選手の1人として出場する。県内では中川君が唯一、代表選手に選ばれた。同大会は8月21―24日。
 2年に1回開かれる世界水泳選手権大会はパラリンピックと肩を並べる国際大会で、日本知的障害者水泳連盟が公認する昨年の3大会(日本知的障害者水泳選手権大会、ジャパンパラリンピック水泳競技大会、FESPICクアラルンプール大会)のいずれかで3位内に入賞し、世界ランク10位内などが出場の条件。中川君は初出場した昨年のパラリンピック100メートル平泳ぎで1分23秒48を記録、三位に輝いた。
 全国から選抜された代表選手14人中、中川君は最年少。大会では400メートル自由形、50メートル平泳ぎ、100メートル自由形、200メートル個人メドレー、100メートル平泳ぎの五種目に出場する。
 水泳を始めるきっかけを与えたのは母・直美さん(50)。岡崎市欠町の心身障害児地域療育センター「めばえの家」のプールに、3歳だった中川君はたまたま着衣のまま飛び込んだため、「水の怖さを教えなければ」と習わせ始めた。
 本宿小、東海中で水泳部に入り、中川君はめきめきと頭角を現した。現在は岡崎、豊橋市内のスイミングスクール3カ所で週に約12時間、夏休み中は約18時間練習し、月に1度の強化練習にも参加している。
 日々の練習に加え、出国の前日に今年度のジャパンパラリンピック(大阪なみはやドーム)を控える過密スケジュールの中、「(中川君の活躍が)障害者のスポーツに貢献できたら」と直美さん。中川君は「ベルギーでメダルを取れるよう、力いっぱい頑張りたい」と意気込んでいる。

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