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東海愛知新聞

奥三河の写真80点寄贈

加藤さんの遺族
市福祉事業団へ
岡崎市

 平成13年11月にくも膜下出血で亡くなったカメラ店主で写真家の加藤博さん=享年69=の撮影した写真約80点が、同市福祉事業団に寄贈された。21日、同事業団本部の高年者センター岡崎で、加藤さんの妻・弘子さん(72)に感謝状が贈られた。
 加藤さんは昭和31(1955)年に、JR岡崎駅近くの同市羽根町で「カトウカメラ店」を開店。一方で写真クラブ「写団『葵』」を設立し、岡崎美術協会理事も務めた。写真家としては奥三河の四季を撮影し続け、県観光協会コンテスト金賞、県農業振興基金フォトコンテストグランプリなどを受賞した。
 加藤さんの死後、残された写真を前に「このまま眠らせておいても」と、寄贈を思い立ったという弘子さん。生前の加藤さんは絶好の撮影ポイントに出会うと、帰宅後にその風景の絵を描いていたという。弘子さんは「地元では見られない自然に魅入られたんでしょうね」と話す。
 寄贈されたのは、受賞作品を含む額入りやパネルにした写真。同事業団参事の鈴木久義さんは「写された奥三河の原風景には“ふるさと”を感じます」。作品は高年者センターのほか、事業団が運営する14施設に5枚ずつ分配され、各施設で四季によって作品を掛け替えるという。
 現在、カメラ店を経営する弘子さんは「カメラ店の店主がリュックを背負って雨の日も雪の日も一生懸命撮影しました。施設のみなさんの癒やしになれば」と話している。

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