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東海愛知新聞

能楽堂に再起の調べ

「希望」という名のハープ曲
岡崎・小出さん 脳梗塞克服

 岡崎市大西町、ハープ奏者・小出真美さんの演奏会「桜の会」が4日、岡崎城二の丸能楽堂で開かれた。3年前、病に倒れた小出さんが、プロとして復帰した初めての演奏会。ハープ教室に通う生徒も花を添え、満開の桜を楽しむ人たちでにぎわう公園に、やさしいハープの調べが流れた。
 小出さんは平成15年脳梗塞こうそくを患い、当初は歩くこともコップを持つこともできなかった。ベッドの上で絶望的な気持ちになっていたところ、メロディーが浮かび五線譜に書き留めた。この曲を「希望」と名付け、青いドレスを着て舞台に立つことを夢見てきた。
 この日の演奏会では、最初に小出さん主宰のハープ教室で学ぶ小学校5年生から70歳代までの13人が出演。ハープと打楽器のアンサンブルで「桜」などを演奏。
 続いて夢に見たのと同じ青いドレスで登場した小出さんが、「アメージンググレイス」と、オリジナル曲「希望」などを披露。聴衆から大きな拍手が送られた。
 また、バイオリンの今泉香予子さん、オーストラリアの先住民アボリジニの民族楽器ディジュリドゥの三嶋ヒロキさん、二胡の曽念中さんも共演。それぞれ得意の曲を演奏したほか、小出さんも加わり合奏を披露した。小出さんは「再びプロとして舞台に立てたことがうれしい。これからも頑張ります」と力強く話していた。

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