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東海愛知新聞

液を流し砂川浄化

岡崎市福岡中生徒の活動に企業も協力

 岡崎市福岡中学校の3年生たちが、学区内を流れる砂川にEM(有用微生物群)液を流し浄化に取り組んで約10カ月。夏休み最後の活動日となった30日の午後、福岡郵便局(同市福岡町西ノ切)西側の土呂橋周辺で、眼下を泳ぐコイや小ブナなど無数の魚を見た生徒たちは、「こんなに変わったのか」と驚きの声を上げた。

 

■昔はウナギもいた
 砂川は同市若松東と上地の境にある奥山田池が水源。学区内をくねりながら流れ、学区の南はずれで広田川に注ぐ。かつてはウナギもいたというが、高度経済成長期以降、宅地開発や工場建設が進み生活排水などで“ドロの川”に。地元では昔の清流を取り戻そうと地道な運動をしてきた。
 昨年4月、同校に理科担当の篠原正樹教諭が転任。篠原教諭は平成7年からEM液による河川浄化活動に力を入れており、総合学習や選択理科の時間に市内の伊賀川や早川での浄化活動について話した。興味を持った当時の2、3年生が、秋からペットボトルに入れたEM液を砂川に流すようになった。  

 

■地域広報誌が紹介
 生徒の活動を学区社会教育委員会が発行する「広報ふくおか」4月号の特集で紹介。新学期が始まると、3年生7人が「EMレンジャー」を作った。飼料・鶏卵・園芸肥料の卸・小売業太田商店(同町北浦)の協力を得て、同社の敷地内に容量1,000リットルのポリタンクを設置。7月4日から週1回、雨水マスへEM液を流し、土呂橋の西に本社工場がある太田油脂の浄化槽からも同様に流している。
 この日、生徒たちはタンクから1,000リットルを流した後、きれいに洗浄して各10リットルのEM原液とEMの餌になる糖蜜を入れ、水道水で薄めてタンクを満たした。  

 

■魚の群れがいるぞ
 「川を見ようよ」と生徒たちは自転車で土呂橋へ移動。橋の上からのぞくと川幅5〜6メートルの砂川に魚が群れを作って泳いでいた。「あそこあそこ」「こっちもだ」と指差して歓声を上げた。
 レンジャーの一人、薮田大貴君は「(福岡小)6年生のころ、この橋の上流の駐車場でよくサッカーをやったが、ボールが砂川に落ちると、水が臭いし濁っていて拾いにいくのが嫌でした」と言う。活動に参加した動機は「小学4年の総合学習でゴミ集めをして環境問題に関心があったから、篠原先生の話を聞いて活動しようと思いました」。
 そして、「サッカーをやっていたころは魚なんてほとんどいなかったのに、こんなに増えたなんて驚きです。家に帰ったら親に報告します」。
 篠原教諭はEMの浄化作用を次のように説明する。―生活排水などは濃縮されてヘドロとなり、腐敗した有機物が悪臭を放つ。酵母や乳酸菌など約80種を混ぜたEMは、有機物を分解して無機物に変え、悪臭を消す。微生物が繁殖しやすい水になると微生物を餌とする魚が帰ってくる、という食物連鎖が復活―。
 「砂川の水は徐々に透明度が高くなっています。3年生が卒業した後、次の生徒が引き継いでくれるといいのですが、これは生徒の自主性に任せます」と話していた。

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