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東海愛知新聞

“避難生活”を1泊体験

岡崎市橋目中町の住民がテント設営し炊き出し

 救助や支援の遅延が懸念される災害直後の避難生活を想定して、岡崎市橋目中町の住民らが26日夕方から翌27日朝まで、北野小学校に1泊の野営をした。同町の防災委員会(委員長・伊奈憲光さん)の呼びかけで、参加者が炊き出しや避難所設営の体験から、実際の避難生活で浮上する課題を検証した。
 物資は町内2カ所にある防災倉庫に備蓄しているものを使った。共同生活を余儀なくされる状況で、住民同士の連携と備蓄内容を確認するのが狙いだ。
 各自、非常食や寝具を手に集まったのは、約80人。防災委員会から体験の説明を受けた後、炊き出しとテント設営を分担し、午後5時半から作業に取り掛かった。
 炊き出しでは婦人自主防災クラブ員や子どもたちが、防災グッズ「炊飯袋」で無洗米を炊きながら、鍋でカレーを調理した。配られたのはカレーライスと、非常用の五目ごはんの2品。
 運動場では防災委員と男性住民が、組み立てたテント4基にブルーシートなどを敷き、30分ほどで簡単な避難所を完成させた。準備が進む中で、ある男性会社員(42)は「消火器訓練といった昼間に行う短時間の体験より、みんなで1夜を経験する方が災害時に頼りになる住民の絆を強くする」と、意義を語った。
 午後10時、横幕で囲んだテントで、残暑と蚊の大群に耐えながらの就寝。中には夜風が心地よいテントの外で寝る住民もいた。
 翌朝、住民らは「野外で寝る上で、健康管理の重要性を知った」「思うようにいかなかった炊き出しは勉強になった」などと、避難生活での課題をそれぞれ見い出した。伊奈さんは「慣れている生活と違い、避難生活ならではの不便さがあったと思う」と話し、「今回は炊き出しと避難所設営に焦点を当てたが、毎年違うテーマで、来年以降も防災意識の向上と住民の参加拡大を図りたい」と総評した。

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