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東海愛知新聞

現代の“農地解放”

元岡崎の小学校長・杉崎さんが「てらこや教室」を開設

元岡崎市六ツ美中部小学校長の杉崎利兵衛さん=西尾市西浅井町=が、所有する自宅近くの農地を開放し、家族で土に親しむことが出来る体験型有機栽培農園「てらこや教室」を始めた。このほど、応募した家族が野菜の苗を植えた。子どもたちが喜んで作業をする姿に、杉崎さんは温かいまなざしを向けている。

歓喜 泥んこ子どもたち
恩返しのボランティア 有機肥料で無農薬栽培

杉崎さんは西尾市で生まれ育ち、愛知学芸大学(現愛知教育大学)を卒業後、岡崎市内の小中学校に勤め、平成2年に六ツ美中部小学校長を最後に退職した。専門は理科で、植物の知識や経験を生かして学校の環境緑化活動のリーダーとして活躍した。
 「最近の子どもたちは自然に親しむ機会が少ない。また、家族で作業をすることもほとんどない。農作業を通して伸び伸び育ってほしい」と考えた杉崎さん。そこで、自分の土地を提供して家族そろって農業体験ができる「てらこや教室」の開設を企画した。
 「岡崎市内の学校で長い間お世話になったので恩返しがしたい」と言う杉崎さんは、参加者を岡崎市内在住の家族に限って募集した。予定していた10家族に対して5倍強の52家族から応募があり、杉崎さんを驚かせた。

1回目の作業には、抽選で選ばれた10家族約50人が参加。1家族当たりの畑の広さは約12平方・で、あらかじめ杉崎さんが作っておいた有機肥料を土に混ぜ、持参したナス、トマト、キュウリ、サツマイモ、スイカなどの野菜の苗を植えた。土にふれて子どもたちは大はしゃぎ。保護者と一緒になって穴を掘ったり水をかけたりしていた。
 この日は、どの家族も畑の半分ほどに約10本の苗を植えたが、残った畑にも今後の活動で野菜などを植えることにしている。
 作業が終わったあと、杉崎さんが有機肥料を使って無農薬栽培している温室でイチゴ狩り。思わぬプレゼントに大人も子どもも大喜びだった。

教室は来年4月まで毎月1回開かれ、杉崎さんの指導で草取り、農薬を使わない害虫の駆除、苗の補強などの作業を予定している。
 杉崎さんは「子どもたちがお父さんお母さんと一緒に泥んこになって作業しているのを見たら、やってよかったと思いました」と目を細めていた。
 この日、トマトやトウモロコシ、バジルなどを植えた明大寺町の伊藤英紀さんは「もともと有機栽培に興味があり、いい機会だと思って参加しました」と話し、妻の弘美さんは「息子の源基が土に親しみ虫などとも仲良くなれれば」と期待していた。

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