第15回日本有病者歯科医療学会総会実行委員会（実行委員長・木下弘幸岡崎市民病院歯科口腔外科）主催の、市民参加型の口腔健康フェア「市民公開講座と口腔健康相談岡崎」が25日、岡崎市高隆寺町の中央総合公園体育館などで始まった。26日まで。
　この健康フェアは、日本有病者歯科医療学会の併催行事で、少子高齢化社会がもたらす意味合いを、健康、医療、文化、コミュニティーなど総合的に理解し、今何をすべきか、何ができるかをともに考えようというのが狙い。
　会場内では、テーマ別に14のブースが設けられ、医師会、歯科医師会、大学病院の医師による無料口腔健康相談のほか、あかちゃん絵本作家・ひろかわさえこさんのサイン会やチャリティーバザー、おでん、おしるこの模擬店なども並び、大人から子どもまで楽しめる多彩な内容になっている。
　たとえば、虫歯緩衝能、口臭チェックコーナーでは、簡単なキットを使っての唾液検査や、口臭測定器で、どの程度の口臭があるのかを検査してくれるほか、口臭発生のメカニズムなどについても展示説明している。
　また、口腔ガン検診コーナーでは、口腔ガンの症状や危険因子を市民に周知するとともに、実際に歯科検診や口腔ガン検診も行っており、来場者の人気を集めている。このほか、口の渇きやタバコの害、生活習慣病の予防と治療、ボケ防止の要点などについての相談コーナーも相談者が絶えず、活気にあふれている。
　このほか、会場内では井村裕夫氏（先端医療振興財団理事長・元京都大学総長）の「先端医療」、明石康氏（元国連事務次長）の「国際化と日本」と題する特別講演や、「日本と国際貢献・ＪＩＣＡ活動」をテーマにしたシンポジウムなども開かれた。
　なお、26日には、ＮＨＫみんなのうた・のっぽさんのショータイムとサイン会が行われる。