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東海愛知新聞

岡崎市福岡中■

音楽授業にサラウンド

作曲家の冨田さんが参観

岡崎市出身で世界的作曲家として活躍する冨田勲さんが8日、岡崎市福岡中学校で音楽の授業を参観した。
 この日、授業をしたのは安立賢介教諭。安立教諭は、コンピューターを授業に取り入れているが、今回映画の音響効果にも使われているサラウンドを作り出すソフトウエアが開発されたことを知り、授業で活用する計画を立てた。

このことを冨田勲さんに話したところ、大阪の仕事が終わって東京へ帰る途中の冨田さんがぜひ参観したいと、同校を訪れた。
 冨田さんが見守る中、授業はサラウンドの説明から始まった。音楽教室にセットされた6個のスピーカーから別々の音が流れてくると、3年1組の30人の生徒からウォーと歓声が上がった。また、一つの音が6個のスピーカーを回るように聞こえてくることにも驚いていた。

その後、四部合唱の練習で各パートがあらかじめ録音されたピアノ伴奏の流れるスピーカーの前で一斉にパート練習を公開した。
 また、文化祭で歌った合唱曲「聞こえる」のナレーションに効果音を入れる作業を、同組の高橋真啓君が担当。冨田さんはじめ参観者の前で披露した。鐘の音、波の音、戦車の轟音などで臨場感を盛り上げ、参観者に感銘を与えた。

冨田さんは「生徒の積極的な取り組みに感動した。いまやっていることは30代、40代になって必ず活きてくる。サラウンドを使った音楽を岡崎から発信してほしい」と生徒たちの取り組みを評価した。
 最後に、生徒たちが冨田さん作曲の校歌を歌うと、冨田さんは感慨深げに聞いていた。
 高橋君は「中学生が作るのは日本で初めてと聞いてやってみました。操作は簡単でしたが、自分の思いをどのように伝えるかが難しかった」と初めての体験に感激していた。

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