エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

江戸の岡崎宿 図で再現

備前屋改装、みかげ石に彫る

岡崎市伝馬通2、和菓子の老舗「備前屋」(中野敏雄社長)本店の改装した東壁面に、江戸時代の伝馬通りの町並み図があり、話題になっている。
 中野さんは、岡崎城主として城下を整備した田中吉政(1548〜1609年)をはじめ郷土史の研究でも知られ、同店のリニューアルに合わせて計画した。
 この図は旧岡崎市史第3巻に収録されている文政九(1826)年の「伝馬町家順間口書と備前屋」から採った。通りに沿って家並みと家主の名前が並び、現在の伝馬通1―5丁目に当たる。
 当時、岡崎宿として栄え、約300軒のうち百軒は旅籠で、ほかに商家など。このうち現在まで続いているのは備前屋と民家を含め3軒のみという。
 図などは岡崎産のみかげ石に彫った。壁面の左には、当時、公用の旅人が持ち歩いた幕府の公印「駒牽こまひき朱印」も鮮やかな朱色で紹介。買い物に立ち寄った市民らが「珍しい図ですね」と興味深そうに見入っている。
 中野さんは「町おこしの1つとして計画し、素材も地元産のみかげ石にこだわりました」と話し、「この古文書に関心のある人には、パンフレットをさしあげます」と呼びかけている。

 備前屋本店では11日から18日までの8日間、リニューアルオープンを記念して1,050円以上買った人に、新商品をプレゼントするなどのサービスを行う。

ページ最初へ