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東海愛知新聞

おかざき匠の会
愛・地球博の来場者らが押した「命と平和の手形巻物」115巻

龍城神社に奉納

きりえ屏風は韓国へ

おかざき匠の会(上野房男会長)は、愛・地球博・地球市民村の来場者や岡崎市民に押してもらった手形の「命と平和の手形巻物」150巻を21日、岡崎城本丸の龍城神社に奉納した。巻物のほか、万博で海外パートナーとなった韓国伝統工芸匠人会との共同作品、きりえ屏風(びょうぶ)「家康公と朝鮮通信使」が韓国・ソウルに送られるなど、匠の会と来場者らとの共同作品が各所に寄贈され、保管・展示されることが決まった。
 徳川家康の平和思想をテーマに出展した匠の会は、家康と本田忠勝を祭神とする同神社が巻物を末永く保存するのにふさわしいとして、奉納を申し出ていた。
 手形を押した人は1万人以上にのぼる。柴田紘一岡崎市長、徳川宗家の徳川記念財団・徳川恒孝(つねなり)理事長、ノーベル平和賞を受賞し「もったいない」という日本語を高く評価したケニアの環境副大臣ワンガリ・マータイさんらも、平和を願う言葉を添えている。
 本殿で行われた奉納式には匠の会会員ら9人が列席。畔柳春雄宮司の祝詞(のりと)に続き、匠の会万博プロジェクト代表を務めた深田正義さんが奉納文を読み上げた。
 畔柳宮司は「神社の宝物として大切に保管させていただきます。10年後の家康公400年祭には、建て替える建物で巻物を多くの方に見ていただけるようにする計画です」と説明した。
 きりえ屏風は、ソウルにある韓国工芸文化振興院で展示される。家康の命日(4月17日)に万博会場で開かれた「命と平和のセレモニー」に徳川恒孝氏とともに出席した、駐名古屋大韓民国総領事館の柳聖杰(リュソンコル)領事の仲介で実現した。近く東京の在日大韓民国大使館で贈呈式が行われる。
 また、石像「なかよしの像」は岡崎市(設置場所未定)へ寄贈。日韓の染色作家三人による天蓋(てんがい)作品「厭離穢土(おんりえど) 欣求浄土(ごんぐじょうど)」、命と平和のセレモニーで徳川氏と柳領事が署名した「命と平和のメッセージ」は匠の会で保管する。
 匠の会の上野会長は「手形に込められた皆さんの思いが龍城神社に届けられた。たいへんありがたい」と話し、万博出展の成果が各所に残ることを喜んでいた。

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