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東海愛知新聞

万博で事例発表

三河湾浄化市民塾  EM液で生態系活性化 岡崎では早川に魚が戻った
西浦温泉沖は海水きれいに

事前にパンフでPR
 EM(有用微生物群)液を川や浄化槽へ流し、食物連鎖の力を借りて生態系を活性化させてきた三河湾浄化市民塾(三浦進代表)が、8月1日から10日まで、愛・地球博の瀬戸会場(市民パビリオン・海上広場)に出展。「よみがえる未来―ワクワクできる環境浄化」のタイトルで、これまでの活動事例や全国各地の例を発表する。
 出展を前に、愛知県内の事例の写真・説明や日程などを印刷したパンフレット(A3判、2つ折り)を発行。2,000部を岡崎や豊田、西尾、安城、半田の各市内、美浜町内の公共施設やEMに理解のある店舗に配布し、来場を呼びかけている。
 市民塾のメンバーで、岡崎の「早川をよみがえらせる会」代表、篠原正樹さん(岡崎市福岡中学校教諭)は、最近の例として、西浦温泉沖の海水変化を挙げた。市民塾は3年前から、あるホテルの大型浄化槽にEM液を投入。浄化された水は海へ流れ込んでいる。
 「蒲郡市が行う水質調査で、西浦温泉沖のCOD(化学的酸素要求量=水の汚れの度合いを示す値)が年々小さくなった。13年度から15年度の調査結果を見ると、この3年、蒲郡市内で最も汚れが少ない場所になっています」と篠原さん。
 篠原さんの同僚が先週末、形原漁港の夕市で手のひら大のワタリガニを10余杯、2,000円で買った。漁場は西浦温泉沖。仲買人は「豊漁で肉質もいい」と話していたという。篠原さんは「海水が活性化され、カニが多くなったのでは」と推察している。
 万博で発表する県内の事例は、西浦のほか、オイカワやコイが戻ってきた岡崎の早川、町ぐるみでEM液による排水浄化に取り組んだ旧足助町、安城・デンパークの池、油ヶ淵へ流れ込む川など。
 パンフレットは近く2,000部を追加する予定で、篠原さんは「瀬戸会場で環境浄化の実例を見てください」と話している。

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