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東海愛知新聞

悠紀斎田でとれたお米で酒づくり

岡崎市六ツ美商工会の有志
      特産品で地域活性化
         50本試作 新年交礼会で披露

岡崎市六ツ美商工会の有志で組織している「悠紀の里じゃんだら会」(市川文勇会長)は、同商工会と協力し、六ツ美悠紀斎田で収穫した米を使ったユニークな酒づくりを進めている。
 地域の活性化と地元の特産品づくりを目指して、六ツ美産の「祭り晴れ米」約330キロを酒造メーカーの丸石醸造(本社岡崎市中町、深田達彦社長)に持ち込み、現在、精米率50%の大吟醸酒づくりの作業が行われている。
 計画によると、とりあえず720ミリリットル入りで、50本を試作。来年1月22日午後4時半から、あいち三河農業協同組合で開く六ツ美商工会の新年交礼会で関係者に披露する。今回の「六ツ美悠紀の里」は第一弾で、将来的には酒を軸にさまざまな地元の特産品を開発していきたいとしている。
 ネーミングは「六ツ美悠紀の里」で、同商工会の浅井貞男会長がラベルに絵を描いている。
 悠紀斎田(ゆきさいでん) 大正天皇が即位され、宮中において営まれる大嘗祭に献納するお米を作るために選定された水田(斎田)。旧碧海郡六ツ美村中島と香川県綾上町(主基斎田)の二カ所が選ばれた。お田植えまつりは、昭和41年に岡崎市の無形民俗文化財に指定されている。

■風景画を楽しむ
   岡崎市美術館   年に一度の収蔵品お披露目

岡崎市美術館で、普段は収蔵庫に保管されている和・洋の風景画から選んで展示した企画展「風景画を楽しむ―郷土作家の作品から」が開かれている。
 現在、市美術館の収蔵庫には、市が購入したり、寄贈された作品など、合わせて1659点がある。内訳は、購入が611点、寄贈は795点、市民が市に保管を依頼した寄託作品244点など。
 貸しギャラリーもしている同美術館では、収蔵庫にある作品を、その年のテーマに沿って展示する企画展を毎年開いている。
 「風景画」がテーマの今年は同市をはじめ西三河出身など、ゆかりのある画家31人の計83点を出品。会場を「山水の中の風景」「日本の風景」「異国の風景」「岡崎の風景」の4コーナーに分けている。
 出展作家で最も昔に活躍したのは、同市の菅生で生まれた鶴田卓池(1768〜1846年)と、本宿で生まれた中根雪窓(1849〜1924年)の2人。2人が残した山水画七点を「山水の中の風景」で展示している。
 「異国の風景」の絵画は、メキシコ、ベネチア、ベニスといった欧州や南米の風景、町並み、市場の活気などを個性豊かに表現。
 「岡崎の風景」では、1939年から1980年までに描かれた旧三島小学校や滝山寺、昔の岡崎商工会議所や六供浄水場など、市民になじみの深い風景画が並んでいる。
 同美術館は「新たに収蔵したものも含め、郷土ゆかりの作家に触れる機会。多彩な風景を楽しんでほしい」と来場を呼びかけている。同展は二十六日まで。入場料は一般五百円、小中学生は三百円(市内の小中学生は無料)。

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