エフエムEGAO

番組へのおたより・リクエストはこちら 763@fm-egao.jp その他 局へのお問い合わせはこちら info@fm-egao.jp

東海愛知新聞

炭まきで河川浄化

額田 宮崎小の5、6年生23人

額田町宮崎小学校の5、6年生の児童23人が2日、学校の東にある弘法山に環境浄化を願って炭をまいた。
 6年生の家庭科を担当する本多宣子教諭は、6年生の家庭科の単元「よりよい生活をめざそう大作戦」で、地域のために地道に働いている人たちのことを調べて自分たちも行動を起こそうと計画。
 その中で子どもたちは「おとがわリバーヘッド大作戦」を推進している同町まちづくり課長の鈴木安雄さんが、間伐材などを使った炭を山にまいて河川浄化に努めていることを知った。
 鈴木さんを授業に招いて話を聞いたところ、山林を守ることが川や海をきれいにすること、生態系を保つのに役立つことが分かった。
 そこで、自分たちでできることとして学区で炭作りをしている清水龍生さんの協力を得て弘法山に炭をまくことを決めた。
 同日は、5年生11人にも呼びかけ合わせて23人で弘法山に登った。頂上近くで鈴木さんから改めて炭まきの意義を聞いた後、思い思いの場所に1人2キロの炭をまいた。
 6年生の梅村沙希さん、清水彩さん、梅村直美さんは「熊が人を襲うのも人間が自然を壊しているからだと聞いてびっくりした」「弘法山も倒れた木が多く、間伐が大事だと思った」「これからも炭まきなどして山の環境をよくしたい」と学習の成果を話した。
 犬塚尊夫校長は「これまで野鳥保護活動を中心にしてきたが、山や川を含めた地域の自然環境保護にも発展させたい」と意欲を見せていた。

■岡崎市内でひったくりが激増
   過去10年で最悪の126件
   岡崎署が年末に向け注意呼び掛け

岡崎市内を中心にひったくり被害が激増している。岡崎署の調べでは、今年1月から先月末までに発生した被害件数は、管内(岡崎市、幸田、額田両町)の過去10年間で最悪の126件。同署では年末に向け被害がさらにふえるのを心配し「自転車に乗る時は前かごの荷物の上に雑誌などを置く。徒歩の時は荷物を建物側に持つ。ちょっとしたことで防犯効果は大幅に上がる」と警鐘を鳴らしている。
 特に増加が著しかったのは、9月から先月末までの3カ月間。9、10月はいずれも22件発生し、先月にいたっては33件と多発した。先月だけで昨年の年間被害件数を大きく上回る。
 被害者も10歳代から80歳代までと幅広く、9割以上が女性。ほとんどが徒歩または自転車に乗っているところを狙われている。
 年代別では、60歳代が最も狙われ、被害者は29人。次に70歳代で21人、ともに17人だった20歳代と50歳代が3番目に多かった。犯人の目撃証言は「複数の若い男」などが多い。
 手口は、いずれも被害者の後ろから近づき、追い越しざまにバッグなどを奪う。最も危険なのが「けが」を負う場合。今のところ、管内での報告例はないが、同署の酒井紀人生活安全課長は「貴重品を奪う際、被害者が抵抗してそのまま犯人に引きずられるなど、ひったくりから『強盗』に変わる恐れもある」とさまざまな危険性を指摘。
 犯人が使った移動手段で最も多かったのは小回りが利くミニバイク。そのほか自転車や徒歩、乗用車など、その手段は多岐にわたる。学区では、連尺、梅園、広幡、根石の順番で多発=図。幹線道路から外れた車歩道の区別がない裏道などが狙われやすいという。
 「犯人はグループまたは単独で、何件ものひったくりを繰り返している可能性が高い」(生活安全課)。事実、同署が先月末までに検挙したひったくり常習犯6人は、合わせて42件もの犯行を繰り返していた。捕まったのは、15〜19歳の少年・少女3人のグループ、23歳と24歳の男2人組、33歳の男だった。
 同署は「これからも防犯キャンペーンや各地区の防犯教室といった啓発活動や警戒を強めるとともに、犯人逮捕に向け全力で捜査に取り組んでいく」としている。
 歳末を迎え、大金を持ち歩く機会が増えるこの時期。犯人は「自分は大丈夫」という被害者の“心の隙間”を狙っている。

ページ最初へ